
日本人は古来より鯨を貴重な食料として、平安時代にはすでに食料とされていたそう。
鯨肉は塩漬けにしておけば魚より長持ちがするとして、昔から重宝されてきました。
味がよいので肉は勿論のこと、内臓、本皮、尾羽にいたるまで頭の先端から尾まで無駄のない食材でもあります。
■鯨類の汚染実態調査結果【http://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/01/h0116-4.html】
PCBs (ppm) | 総水銀量(ppm) | メチル水銀(ppm) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
部 位 | 筋 肉 | 皮 脂 | 筋 肉 | 皮 脂 | 筋 肉 | 皮 脂 |
ミンククジラ (南氷洋) |
0.0002 | 0.058 | 0.027 | NA | NA | NA |
ミンククジラ (北西太平洋) |
0.03 | 1.8(注1) | 0.20 | 0.0 | 0.12 | NA |
ニタリクジラ (北西太平洋) |
0.02 | 0 | 0.05 | NA | 0.03 | NA |
注1:暫定的規制値を越える数値 NA:未分析
うちの店ではね、<南極海のミンク鯨>を使用することにこだわってるんだ。
それは、ミンククジラは他の鯨種に比べて何倍もやわらかく美味しい!ということと、南極海で過ごす鯨のお肉は、お刺身などで食べても非常に安全だから。
南極海は、<無菌の海>といわれとって、水銀などの有害物質が非常に少ない!!
実際に、南極海のミンク鯨の内臓を分析すると、牛や豚、鳥など他の動物に蓄積されている有害物質よりもとても少ないことが分かってるんだよ。
だから、南氷洋の鯨は、お刺身やユッケで食べるにしても非常に安全だとされてるんだよね。いっぺん、下の一色の自慢の「鯨のユッケ」食べてみてちょ!
いまニュースでよく「反捕鯨」って言葉、言っとるでしょ?
あれは世界的な意見だと勘違いしている人もいるけど、反捕鯨は全世界の意見じゃない。
そもそも、日本は「食文化」として鯨と共存してきたけど、一部の国にとって鯨は「鑑賞」する生き物。「ホエールウォッチング」って観光ビジネスでよくあるでしょ?
2014年の国際裁判のときも、日本からは食料の安定供給の確保などを目的とした【農林水産省】、オーストラリアからは自然環境の保護などを目的とする【環境省】がコメントしているところにも、考え方の違いがよく表れているよね。
もともと、国際捕鯨取締条約が1946年に採択されて、国際捕鯨委員会(IWC)が発足したんだけど、今は加盟国の過半数が捕鯨容認国。
それは、科学的に、鯨が保護されすぎて増えると、その他の海洋資源(鯨の好きなエサでもある、「イワシ」がどんどん減っとるって、最近は魚市場でも話題だわ)に多大な影響を与えるって証明されたから。こうした危機が叫ばれ、捕鯨に理解を示す国が益々増えてきてるんだよ。
鯨の生態調査については、日本がトップレベル。そのノウハウに基づいて、日本は、鯨をむやみに獲るのではなく、きちんとした生態系を守ろうとしているんだ。
「捕鯨」と「保鯨」は、表裏一体。大事な海をまもりつつ、日本の誇るべき「食文化」もおっちゃんは守っていきたいって思っとるよ!
2012年から9月4日を「クジラの日」と日本記念日協会により正式に制定されました。
日本鯨類研究所は、9月4日は鯨と人間の共生を考える日とし、「日本の食文化クジラを守って食べよう」と呼びかけています。
…ということで、毎年9/4 は、寿グループ全店舗での鯨の日イベントに大注目してちょーよ!
■FM愛知「下垣真希の~」【http://fma.co.jp/st/view.php?id=sko&p=2&c=&y=2012&m=05】
■ラジオ「R-StYLE SHOP」【http://fma.co.jp/st/view.php?id=r-style1&p=2&c=&y=2011&m=12】
■魚屋のおっちゃんコラム(新聞)【PDFファイル】